全長2.44m、2本印籠継ぎのヘチ竿です。
手元は淡竹に槐(えんじゅ)の肘当て、胴は布袋竹、穂先はグラスソリッドを使っています。
口巻は青貝味甚研ぎ出し仕上げになります。
以下製作者の和竿工房やすさんのコメント
グラス穂先、穂持は九州産上級布袋竹、千葉産根無淡竹手元使用、黒鯛のヘチ釣専用の竿です。
仕上は、これも地味ではありますが美しさの中に奥行きを感じさせる、本漆青貝味甚研出仕上としました。
尻手には、木目の美しい槐(延寿)の木で拭き漆仕上げをした肘当を付けています。
手元及び、リールシートの取付部分には、美しさと滑り止めを兼ねて籐と麻糸の交互飾巻きを施しました。
調子は少し硬調ですが、穂先は極先調にして有りますので、錘を付けないでエサだけの落とし込でも十分魚信が取れる調子に成っています。
和竿の中でも、ヘチ竿・カワハギ竿・キス竿・ハゼ竿は一番の人気竿です。
特に黒鯛は、竹竿でやり出すとカーボン竿のピンピンとした反発が気になってカーボンが使えなくなります。竹竿の柔らかな反発をお楽しみください。
和竿は多くの作業を経て完成しています。
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